せりはセリ科の多年草で、宮城県の在来野菜です。「春の七草」や、無病息災の願いを込めていただく「七草がゆ」として古くから親しまれています。新鮮なせりはシャキシャキとした歯触りで香りも良く、生でも美味しくいただけます。 ほぼ周年で生産されていますが、9月~3月出荷の「根せり」と4月~6月出荷の「葉せり」に分類しています。 宮城県のせり生産量は全国でもトップクラスを誇り、その約8割が名取市で生産されています。
名取市のせり栽培の歴史は古く、元和(げんな)年間(1620年)に野生のせりの栽培をしていたとする文献があり、安永年間(1770年)にはせり栽培の普及が始まったといわれています。 仙台藩主・伊達政宗公が連歌の席でせりにちなんだ句を詠んだことからも、せりが伊達家に愛されていたことが伺えます。
名取市では、根っこの部分まで丸ごと食す「せり鍋」が名物として親しまれています。 名取のせりの特長は、茎の太さ・根っこの太さで、葉・茎・根っこはそれぞれ違う味と食感が楽しめます。シャキシャキとした歯ざわりと豊かな風味、そして根っこの旨味を余すことなく堪能できる食べ方をご紹介します。
せりは煮すぎず、歯応えがあるくらいで食べてください。 香りの強い具材は、せりの風味を損ないますのでご注意ください。
納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」にて
「名取市 せり鍋」で検索いただけます。